調査の概要

　遺跡は、函館市南茅部地域の豊崎町を流れる葡萄川左岸の標高60～67ｍの海岸段丘上に位置しています。対岸には豊崎Ｃ遺跡が所在しています。調査は上位の遺物包含層(Ⅲ層)を調査したのち，駒ケ岳のKo-f・Ko-g火山灰層(Ⅳ層)を除去し，下位の遺物包含層(Ⅴ層)の調査を行いました。
　　　　　　　

特徴的な遺構

　[Ⅲ層の調査]
検出した遺構は土坑２基です。そのうち１基はフラスコ状を呈し、覆土からサイベ沢Ⅴ式の土器片が出土しています。
[Ⅴ層の調査]
検出した遺構は、集石２か所，焼土３か所です。集石は２か所とも掘り込みは確認されず、５㎝前後の角礫が集中して出土しました。集石の１か所から中茶路式の土器片が出土しています。

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  調査区全景

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  土坑調査状況